第4回『このラノ』大賞 2次選考通過作品詳細

『セクステット ~ぼくと五つの女優の卵~』 長谷川也


評価コメント(1)

 因果関係で結ばれたストーリーを大胆に捨てて、ほぼ会話のみで構築された日常系。5人の女の子が考える「演技」についての考察、とそれに絡んだ5つの漫才系ショート・ストーリーといったところでしょうか。いやらしいほど丁寧でありながら少し黒くもある柿谷君が所属する演劇部は、ブレーキの壊れた全力のボケとツッコミが繰り広げられる劇場。まるで上質な漫才を見ているような気分になれる一作です。

評価コメント(2)

 よく書けている作品です。物語に独特の味があります。よく考えれば全く意味のない会話がテンポ良く重ねられ、どんどん読んでしまいます。ヒロインたちの重層的な造詣と、それに劣らぬ主人公の複雑な「萌えブタ」ぶりは見事です。ニーナをとりまくキャラたちのやりとり、面白いですね。他の作品も読んでみたいと思わせられました。


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