第5回『このラノ』大賞　2次選考通過作品詳細

『七曜のキセキ』　黒色ソテー

評価コメント(1)

　世界観にオリジナリティーがあり、キャラクター造形も良かったです。七つの大罪をモチーフにしたそれぞれのキャラクターについてきちんとした性格と容姿の設定がなされ、各キャラクターに被ることなく立場を割り振り、その関係性や志向性なども充分に練られたものでした。世界観に沿った物語の展開とそれぞれの依頼の結果のトーンがしっかり噛み合っており、全体としてのバランス・完成度のある作品に仕上がっています。

評価コメント(2)

　７人の悪魔によるショートストーリーはテンポ良く、予想外の方向に進んで読者を飽きさせません。個々の依頼も、人のもつ業や欲、因果をうまく盛り込んでいるため、陰惨な結末を迎えながらも、どこかカタルシスを感じさる内容です。作者の筆力と、物語作りの実力を確かに感じさせます。主人公を含めると８人（しかも女性ばかり）にも及ぶ、主要キャラクターたちの書きわけがしっかりできており、個々に見せ場を設けているのは見事です。

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