第5回『このラノ』大賞　2次選考通過作品詳細

『世界は『真実』で満ちている』　中垣秀隆

評価コメント(1)

　物語の設定にオリジナル性があり、ストーリーテリングの部分でも優れています。それぞれのキャラクターに対して表面上だけではない設定がなされ、かつそれを開示する部分について効果を最大に活かすよう構成されていました。物語のクライマックスへ向けての緩急のつけ方も良かったです。展開においても、どの場面でどの情報を開示し、あるいは開示しないでひっぱるかという部分の操作がよくできていました。

評価コメント(2)

　主人公を戦士や魔法使いではなく「精神科医」にし、このようなファンタジーものにありがちなバトルアクションではない切り口で語ってみせた作者の発想力に目を惹かれました！　他のキャラクターたちもセリフや行動にしっかりと個性がつけられており、作者の「物語やキャラを魅せるための意欲と工夫」が強く感じられたのも高評価です。

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