第4回『このラノ』大賞 1次選考通過作品詳細

『異能少女はまだ恋を知らない』 木下影人

 主人公の少年・高原は、高校入試の日に試験会場で一匹の黒猫を見かける。その日、泣いている一人の少女と遭遇し、さらに少女を追いかける水霧みなもとも知り合う。三人は高校で再会、そのクラスには猫を従える不思議な少女・宵闇夜空がいてちょっとした事件を引き起こし……。学園系日常青春ストーリー。

評価コメント

 それぞれのキャラクターがしっかり立っていること。メインキャラの4人はいずれも個性があり、会話文などもぱっと見で容易に特定ができ、その人物の話し方なども脳裏に浮かべられます。また、無駄な人物はいっさい出さず、必要最小限に絞り込んでいるため、それぞれの描写を深めることができています。ストーリーも、最初のうちはありきたりに思えたのですが、猫という鍵が効果的に使われ、ほかの作品との差別化が図れています。伏線を張っておいて後から回収するという手順も機能していて、読んでいて心地よかったです。ちょっとフワフワした作品の雰囲気も良い。
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