大賞賞金500万円、金賞200万円、優秀賞100万円! 第5回『このライトノベルがすごい!』大賞選考結果発表!
第4回『このラノ』大賞 1次選考通過作品詳細
『ラブストーリーには程遠い』 四季巡
二次元文化に飲み込まれ、リアルな恋愛ができなくなった社会を救うため組織された国家恋愛推奨委員会、通称『コクレン』。恋を知らないことに悩んでいた高校生の隼は、『コクレン』に所属する少女・六郷まこに相談を持ちかけるのだが……。評価コメント
地の文での表現に一工夫加えられており、キャラクターが動くシーン以外でも文章を楽しめるようになっています。一人称かつ視点の主が場面によって変化する文体ですが、キャラクターのコンセプトがしっかりしており、素直じゃない主人公や直球少女などの表現が、きちんと書き分けられている点が高評価。人物の内と外を描くことで、読み手がキャラクターをすんなり理解できるようになっていた点も良い。また、主人公の相談役である六郷まこは、とても恋愛相談に乗ってくれそうもない毒舌さと、内面での生真面目さで強いギャップを生むことに成功。一人称文体を、キャラ造形にうまく活用できていました。→ 一覧に戻る