第4回『このラノ』大賞 2次選考通過作品詳細

『バイバイ、静かな日々』 かなた


評価コメント(1)

 物語の根本を通常のラブコメとは逆転させ、さらに一工夫入れることで展開に新鮮味を出せています。恋愛指南役は主人公の少女、右往左往するのが男、さらにいろいろ作戦をするたびに少女のほうが友だちとの距離を接近させるという結果を生んでいるのが面白いです。 オリジナルの文体というのが確立されており、他作品と明確な差別化をはかることができています。また、ヒロインの琴乃をはじめとして各キャラのセリフ回しがうまく、簡潔で印象に残るものが多い。 会話の掛け合いも極めてテンポが良いです。青春小説として、暴走、迷走、疾走感がよく出ていました。 キャラもそれぞれ個性があって大変魅力的。琴乃と杵島はもちろんですが、暦のきてれつな言動がかなり目立っていて、物語に華を添えています。

評価コメント(2)

 主人公の琴乃と杵島のやりとりのテンポ感が良いです。琴乃と暦の会話もボケとツッコミのように噛み合っているようでありながら、少しずれている感じもよく書けています。暦の持つ温かな雰囲気が、その会話の癖からも読み取ることができます。琴乃と杵島が、互いに周囲から疎外される似たもの同士という境遇を認知しながらも、お互いに相手が変わっているのだとやりあう場面は、暦との会話と違う空気感とテンポがあり面白いです。友情と恋に一直線な登場人物たちの気持ちもよく表現されていて、琴乃と杵島の戦闘シーンにも迫力があり、会話だけではない見せ場がありました。


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