第4回『このラノ』大賞 2次選考通過作品詳細

『非モテの呪いで俺の彼女が大変なことに』　藤瀬雅輝

評価コメント(1)

　通常のラブコメでは主人公とヒロインがつき合うかそうじゃないかの微妙な関係のやりとりが楽しいものですが、この作品はいきなりカップル誕生から始まっており、その先の展開を楽しめるのが秀逸。ものすごく可愛いヒロインなので、主人公とのいちゃラブ具合に反感を持ってもおかしくないのに、非モテの呪いで数々のハードルを越えていく２人の姿は清々しいの一言。思わずお似合いのカップルとして応援したくなります。

評価コメント(2)

　作品の基幹となる「呪い」というアイディアが面白く、誰が何をして何を目指すのかが、シンプルかつ端的に説明できていました。ヒロインに降りかかる呪いも、本気でカンベンしてほしいものから、逆にこのままでもいいかもというものまで幅広いバリエーションを持たせて、読み手の気持ちを揺さぶることに成功しています。それぞれの呪いの顛末も多彩で、なおかつ、根底に一貫した主張を盛り込めている点もお見事。読後感の良さも高評価です。

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