第3回『このラノ』大賞 2次選考通過作品詳細

『乙女研究会に文系が一人』 ぼくのみぎあしをかえして


評価コメント(1)

 セリフ、会話、地の文、すべてが楽しい。自分にとって、そして読む側にとってどのようなものが楽しいのかを考え、ブレることなく「楽しさ」を一点集中して連打していることに好感触。また、ハーレムものというオーソドックスな設定をエロやドタバタではなく、にぎやかなかけ合いという作者ならではの味(楽しさ)で見せている点は高く評価したいです。

評価コメント(2)

 多少人は選ぶことになりますが、すごい勢いで疾走、というより暴走している台詞の数々は魅力的。ここまでやれれば独自性は出せています。また、かけ合い台詞のテンポも良い。物語の展開に意外性があって、次の展開が気になり一気に読めました。読者を飽きさせないうまさがあります。最後のオチの「過程は大事」は今までの内容を総括する意味でも気が利いていました。また、各キャラクターがそれぞれきちんと立って差別化されています。口調や行動から、誰の言動かすぐにわかるというのは大きい。テンプレから脱して、きちんと自分の作品のキャラとして昇華できています。主人公の外道ぶりもここまでやればいっそ清々しく、他の作品とははっきり差別化できていると思いました。


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