第1回『このラノ』大賞 1次選考通過作品詳細

『柚木原ゆずるの妄想HR』 ゆーう

 元サッカー少年の高校1年生・上代秋間は、金属バットを素振りする同級生・柚木原ゆずるに遭遇する。彼女はどうしても「夢を叶える不思議なパワーがある」ホームランを打ちたいのだという。秋間は必然性となしくずしな状況から、ゆずるにホームランを打たせる手伝いをすることになり、思いもよらない彼女の心の傷に触れ、自分の心の傷とも向き合っていくことに。


評価コメント

 ヒロインであるゆずるさんが猛烈にかわいらしい! セリフだけでなく、立ち居振る舞いや感情の動きといった、人間を描くために必要なものがギュッと詰まっている感じが好印象でした。そしてネタ選びもすばらしい。「願いを叶えるため、少年の難病も治す力を持つホームランを打つ」というシンプルかつ不思議なネタは、それだけでも読む側の興味を引き、ゆずるさんのかわいらしさと物語の“転”をより際だたせています。

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