第1回『このラノ』大賞 2次選考通過作品詳細

『暴走少女と妄想少年』 木野裕喜


評価コメント(1)

 やや強引な感ありとはいえ、ネタを文脈に即して埋め込む手際が光ります。たとえば主人公が避け続けていた相手と対面したときの「18782×2=37564」(嫌な奴が二人で皆殺し)などは、実に上手い使い方だと感心しました。それ以外の点では、ストーリーの構成がボーイ・ミーツ・ガールの基本をおさえ、まっすぐなラブストーリーとして仕上がっているところがグッドです。

評価コメント(2)

 素晴らしいキャラクター達です。そして、素晴らしいキャラクター立ちです。特に主人公の沖田善一の妄想っぷりや、明華武瑠の暴走(ちょいツンデレ?)っぷりは最高です。武瑠のお兄さん(お姉さん?)や善一のエロい友達といった、サブキャラたちもいい味出しています。そしてそのキャラクターたちの会話が最高に面白い! 後半になるにつれ、会話のテンポもどんどん良くなり、友達作りという展開によくマッチしています。なかなかここまで笑える会話はありません。


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