第1回『このラノ』大賞 1次選考通過作品詳細

『BEA[S⇔T]』 花木大輔

 普通の男子高校生であったはずの少年・アンゴは、外道使いを名乗る少年・アキラに、母と親友を殺されたことをきっかけに、みずからの内なる力に目覚め、外道使いの集団・詞境会の一員となり、母の敵である呪鬼連盟と戦っていくことになる。


評価コメント

 母を殺された少年がひとりの戦士となるまでを描く、王道の伝記アクション小説。文体は硬派、それでいて、なかなか読みやすく、筆力は確か。特にバトルシーンが巧みで、息詰まる、という形容詞がぴったりくる描写となっています。これだけの密度のものを書き上げた筆力、体力を評価します。

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