第1回『このラノ』大賞 1次選考通過作品詳細

『ばかとばけもの進化革命!』 団子

 1975年ごろから始まった「進種」(普通の生物から突然変異した異常な能力を持つ生物)の大発生。2014年、特に進種の発生が多い日本では、人は他の生物を排除した都市で暮らしていた。そんな中で動物好きを隠さないコセンは日々迫害にも似た生活を強いられる。ある日、生物学者の父から人型進種のタガメ子と蛇乃仔(かのこ)を世話するようにと言われ、面倒をみることになるのだが……。


評価コメント

 それぞれに弱みやつらい過去を持つ主要登場人物4人が、時に暴走したり足踏みしたりしながらも、一歩一歩踏み出していく姿をきちんと描いていて好感が持てました。クライマックスでの一ひねりも、やや唐突感はあるものの、物語の収拾がうまくつけられています。

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