第1回『このラノ』大賞 1次選考通過作品詳細

『そして英雄は終焉を迎える』　gigant

　「事象干渉術」という魔法を科学的に使う力が発見された世界で、かつて暴走した兵器「天使」から世界を救った英雄が存在した。その英雄の息子・イヴァンは事象干渉術を使えず、父親と比較される日々を送っていた。ある日、イヴァンは自分の力を認めさせるために出かけた先で、政府から認定を受ける「英雄」役の少女・ロロと出会う。ロロはある理由から、イヴァンに協力を依頼。２人の行動はやがて「英雄」の存在によって成り立つ世界の仕組みを変える大きな流れへと繋がってゆく。

---

評価コメント

　主人公の父親と比較される葛藤、ヒロインのロロは次の「英雄」役に指名された妹を助けることが、動機としてわかりやすく描写されていました。少年たちを追いかける側、助ける側それぞれの大人たちの事情もしっかりと描写され、彼らの立場も理解しやすかったです。終盤のバトルでは立場を超えて登場人物達が協力する一幕があり、盛り上がりました。

→ 一覧に戻る