第1回『このラノ』大賞 2次選考通過作品詳細

『太陽王の蹄の唄』 相川相太


評価コメント(1)

 人間から馬に変わってしまった勇者の視点から描かれるレース小説というのが斬新です。
 一見、色物に思える設定ながら、武器を使用して互いの走行を邪魔することが可能な「チャリオッツ・ダービー」の戦いが熱く描写され、読んでいて思わず手に汗握りました。登場するライバルも個性的なキャラばかりでよかったです。
 作品を通して、主人公の心境の変化や成長がしっかり描かれているからこそ、ラストの一文が強い印象を残しました。

評価コメント(2)

 主人公が自分の「おごり」を自覚するシーンがうまく設定されており、練られています。話の設定や出だしの着想もなかなか奇抜でよかったです。
 ややキャラクターの性格が荒削りなので、もうすこし読者にアピールするような親しみやすさを持たせてあげるとよいです。


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