第1回『このラノ』大賞 2次選考通過作品詳細

『コトモノオト』 泉貴大


評価コメント(1)

 「コトモノ」という存在についての世界観を含めた設定が詳しく作られています。主人公の性格や行動基準も「物語」という要素を通じて「コトモノ」と深く関連付けられており、作品のテーマが一貫して提示されていました。

評価コメント(2)

 まず目を引くのが設定の新鮮さ。コトモノという独自の設定が、実に精密に肉感を持って描かれていました。それらの複数の特徴を上手く書き分け、存在感たっぷりに描いている点が設定への理解をより促しています。また物語の構成も上手く、後半へ行くほどぐいぐいと引き込まれる展開になっていました。キャラクターの造形もそれぞれ深みがあり、最後にある決断をしてその役割をはたす「主人公」はとても印象的でした。


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