第3回『このラノ』大賞 1次選考通過作品詳細

『星とハチミツの存在証明』 藤八景

 父親の企みで、入昆津市(いびつし)の県立高校に入学することになった一番星光世。彼の窮地に現れたハチミツ色の鎧をまとうのは、美しい少女・千衣蜜音だった。光世は、蜜音と魔術師たちの戦いにまきこまれて……。

評価コメント

 こういったヒーローものの王道を読むと、清清しい気持ちになります。アニメを観ているような気持ちにさせられました。イラストがついたら、さぞ映えるでしょう。構成やストーリー展開もオーソドックスで、裏切らない。敵が味方になる激アツ展開には燃えました。キャラクター設定も筋が通っており、多彩な登場人物を出す工夫がなされています。キャラクターたちには多面性もあり、物語に奥行きを与えています。主人公のまっすぐさ、ひたむきさは、読んでいて気持ちが良い。また、サブキャラの蒼介や、魔術師達もいい味を出しています。
一覧に戻る