第3回『このラノ』大賞 2次選考通過作品詳細

『あらゆる奇蹟の超軌跡』 夏々文々


評価コメント(1)

 舞台となる世界の歴史や特殊能力の社会的地位、それに関係する組織など、設定の基幹部分がしっかりしています。ストーリー上でうまくそれらを表現できており、物語の流れに強く結びつけることに成功。登場キャラクターの特殊能力も、しっかり差別化された上で多様性を持っていて面白いです。また、能力の有無にかかわらずバトル描写が丁寧で、緊張感、迫力ともに光っていました。

評価コメント(2)

 アカシックレコードを利用したバトル、「魔術師」がアカシックレコードから外れた者たち、という発想は面白い。また、主人公・神也がボクサーとして特訓していたという設定は、右手のパンチに破壊力があることに関して説得力を与えています。ヒロインの秘密を最後まで読者に明かさないまま終えたのは、呆れつつも感心。ヒロインが本来の姿に戻る時が楽しみです。煉堂の、信念ゆえに時に不利な形であってもそのスタイルを崩さず挑むという戦い方はかっこ良かったです。


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