第2回『このラノ』大賞 1次選考通過作品詳細

『なんちゃって優等生と偽ヤンキー』 ランディ・エリィ

 真面目な優等生だった粕谷シンは、好きな娘の気を引くため「ヤンキー」として高校デビューを果たした。同じクラスの女子、神崎すばるはシンを更生させようとするのだが、実はすばるのほうが元ヤンキーで、同じ理由から優等生を演じていたのだった。利害が一致した2人は協力関係を結ぶのだが、周囲の様々なトラブルに巻き込まれていく。

評価コメント

 ヒロインの神崎すばるのキャラクターが生き生きとしていて、読んでいて楽しい気分になれました。主人公のシンも普段は周囲に振り回されてばかりですが、ここぞというときにはしっかり決めてくれるカッコよさがあります。共通の目的を持って行動しながらお互いを信頼していくという定番の展開ではありますが、しっかりと段階を踏みつつ、会話の楽しさもあって、先を読ませる力を感じました。

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