第2回『このラノ』大賞 1次選考通過作品詳細

『おまけの乳武尊』 草薙アキ

 遙か昔、女尊男卑の世界を憂いて、立ち上がった1人の男がいた。無血で女との戦いに勝利したその男を、人は“乳武尊”と呼んだ。時は流れ、自称おっぱいマスターの少年・碧流は、女性のブラジャーを服を着たまま奪い取るという特技を持ち、学園で恐れられていた。ある日、転校生の少女・真夜に碧流は一目惚れし、ブラを奪い取ろうとするがその強さの前に敗北。彼女から「私のブラジャーを取ることができたらお前の女になってやる」と言われ、果敢な挑戦が始まる。彼こそが乳武尊なのか!?

評価コメント

 おっぱいへの偏愛ぶりがおそろしいまでに伝わってくる作品。乳武尊をはじめとした無駄なまでに仰々しい設定が、バカ小説としての完成度を高めています。真夜のツンデレ描写は、テンプレ的(?)とは言いながらも効果的に働いていました。ラストの戦いのややしまらないオチが、かえってこの作品らしさを象徴していました。

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