第2回『このラノ』大賞 1次選考通過作品詳細

『格ゲーは確かにゲームだ。 ――けど決して遊びなんかじゃないッ!!』 gigant

 過去にあった事件がきっかけで、周りの空気を読むばかりで自発的に動かない無気力な人間になってしまった帝香。心配した幼なじみは帝香を格ゲー部に誘う。なんとその格ゲー部とは、異能を駆使して格ゲーで戦うという「能力格ゲー部」だった! 格ゲーを通して帝香が成長を果たす青春小説。

評価コメント

 決して料理しやすい題材とはいえない対戦格闘ゲームをきっちり1作品として仕上げたことがすばらしいです。さらに、ゲームをやらない人間にも訴えかけてくる戦いの臨場感がありました。異能者同士でまっとうに格ゲーをさせようという発想に目を見張りました。あまりにも予想外なので、読者を惹きつけてやまないでしょう。また、各登場人物のキャラ付けがわかりやすいので、すんなりと頭にはいってきます。「勝利を目指して修行し、勝つことの喜びを知っていく」というバトルアクションの王道をきっちり踏んでいます。

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