第2回『このラノ』大賞 1次選考通過作品詳細

『終焉と開闢の書』 突出礼

 新ローマ帝国には「偽天使」(フォーリン)という化物が存在した。この「偽天使」を倒す聖堂騎士団の騎士・セルリアが所属する第一師団は、「偽天使」に襲われ全滅寸前であったが、黒須七架という「滅魔師」(グレイサー)に助けられる。第一師団の生き残りと七架、七架の連れの流椎巫愛(るしいふぁ)は、協力して首都ローマに向かう。

評価コメント

 設定もキャラクターも、「これぞライトノベル」という感じで、安心して読めました。これまで、筆者自身が読んだり見たりしたフィクションを消化して、自分なりの物語を作ろうという姿勢に好感が持てます。ヒーロー七架のかっこよさ、流椎巫愛の可愛らしさもきちんと描かれていて、感情移入しやすかった。また、滅魔師七架が生まれる経緯と、物語のクライマックスが調和し盛り上がりと見せ場を作っているのも、ポイントが高いと思います。

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