第2回『このラノ』大賞 2次選考通過作品詳細

『ウーマナイズ・ジェネレーター』 谷春慶


評価コメント(1)

 設定は比較的シンプルながら、文章とセリフのテンポのよさで読者をぐいぐい引き込んでくれる作品です。特に主人公のセリフは、いいタイミングで読み手の予想を裏切ってくれるため、読感が非常に楽しかったです。主人公・砕月をはじめ、どのキャラクターも個性がしっかり描かれているため、感情移入しやすかった。物語中の視点の切り替えも見事。素直に続きを読みたい、と思わせてくれる作品でした。

評価コメント(2)

 “本心とは裏腹に誰彼構わず口説いてしまう”という主人公の「ビョーキ」設定を非常にうまく使いこなしています。同級生とその妹、先輩、家族まで惚れさせてしまう節操のなさで修羅場を招き、ラブコメ路線を行くのかと思いきや、ウィザードの少女ウバタマと一緒にバグと戦う異能バトルへ展開……という2つのストーリーを、前述の設定を使いつつ、いいとこを取りしながら1本にまとめる手際が素晴らしい。女の子たちも魅力的でした。


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