第2回『このラノ』大賞 2次選考通過作品詳細

『黒猫と42』 やのひろし


評価コメント(1)

殺し屋ものとして銃器に関する考証などが非常にしっかりとしており、またその書き方にも情熱が感じられます。狙撃の描写も緊張感があってすばらしいものでした。こうしたこだわりは作家としての武器になるので、今後も伸ばしてほしいポイントです。また、クールな殺し屋がクールなモノローグをつぶやきながら立ち食いそばを食っていたり、ライバルの名前がアシュラマンだったりという妙なシュールさは、本気なのかギャグなのか判別不可能ですが、笑えました。ほかにないセンスだと思いますので、大事にしてほしいです。

評価コメント(2)

 強い個性を感じました。設定もおもしろいし、キャラクターも立っています。必要のない説明を省いているところもスタイリッシュ。かといってラノベらしい饒舌さを失わず、楽しく読むことができました。「悪」を毅然と行うための裏打ちとしての財力も、ご都合主義にならないよう描かれています。抜きん出た魅力を感じました。何よりも、他の作品を書いてもきっと持ち味が変わらないだろうと思わせる個性がすばらしいと思います。


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